古本屋に足を初めて踏み入れたのは、いつのことだろうか。
一番最近、あわてて入った古本屋で買った『研究社ビジネス英和辞典』(梁田長世編著、研究社、1998年)で、試みに。今世界を揺るがしている単語、subprimeを引いてみる。
<1.二級品の.…>。辞典は初版を買ってはいけない、というのも金言だが、古本である故に、真実を射抜くということも多々ある。
まさしく、夢の古本屋。いやいや、昔も今も、どんな平凡な古本屋にも、新古書店にだって、その匂いそのものに、店員のエプロンにも夢が立ちこめているものだ。ハタキにまで夢を感じるのは、至難の業だが、不可能なことではないだろう。
金魚、といえば、猫がゆうゆう闊歩する、しっかりもののお婆さんが仕切る小さな古本屋があった。いつも小銭をおまけしてくれたものだ。今は遠い、坂の多い町に。
さて、と先の辞典を、戯れに引いてみる、bookは。
<n.1.小切手帳… vt.1.<名前・注文を>記入する、記帳する;…〜off《一定の勤務時間後に》退社する;《サボタージュの意志表示として》欠勤する。>
この古本、やはり、よい買い物だったようだ。
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