崩れた本の山の中から 草森紳一 蔵書整理プロジェクト

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

電車にのって本屋さんへ行く

久しぶりに都会へ出る機会があったので、1週間ぶりに電車にのって池袋まで行って、本屋さんをのぞいてみました。目的はもちろん、草森紳一『文字の大陸 汚穢の都――明治人清国見聞録』(大修館書店)です。 といっても、買い求めようというわけではありませ…

蔵書をいったいどうするか(番外編2)副島種臣関連資料は、九州の佐賀へ

草森さんの大きなテーマの一つは、副島種臣(そえじまたねおみ)だった。佐賀出身の明治の政治家で、蒼海(そうかい)という号をもつ漢詩人で書家でもある。 1990年の3月、箱根の老舗旅館、松坂屋に行きたいという事で2人でお供。旅館の玄関を入ると、巨大…

その先は永代橋 白玉楼中の人