2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧
1956(昭和31)年、大学受験のために上京した、一人の青年。それから半世紀以上が過ぎて、彼がその半生をかけて集めた3万冊にも及ぶ蔵書は、故郷に帰ることになりました。 長らく、みなさまにご心配いただいておりました草森紳一先生の蔵書ですが、このたび…
当方が、幼い頃、ふと見つけた、表紙もはずれかけた、古びた世界史年表は、ちょっとした宝物になった。なにより気に入ったのが、日本、東洋、西洋(欧米)、中近東の各時代を横に眺めることだった。 例えば、のっぺりとした空白の中に「弥生時代」とぽつんと…
草森紳一という人は、おそらく「愛書家」ではないだろう。 愛書家とは、本をモノとして愛する人たちだ。だから、買った本は(読まなくても!)きれいにとっておこうとするものだし、立派な書棚にきれいに並べて悦に入ったりするものだ。 草森先生にも、かつ…
故いかりや長介さんを除いて、「〜チョーさん」と呼ばれることを、必要以上、無理矢理にでも追い求めた人間は、決まって、ギャグセンスがないくせに、過剰なまでに、受け、を狙う傾向があったのではないか。かつて、この国の少なからぬカイシャやガッコウで…