崩れた本の山の中から 草森紳一 蔵書整理プロジェクト

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

春宵一刻



 今週は、金曜日4名、土曜日3名の参加。入力済みの本は2万1261冊。段ボール箱にして504箱。ついに500箱に到達しました! 記念の500箱目は「マンガ」の箱。土曜日参加の3人で、ささやかながら、喜びを分かち合いました。
 この作業に取りかかったのが9月の終わりでしたから、そろそろ半年になろうとしています。思えば、長い道のりを歩いてきたものです。
 ブログを開始してからでも、すでに3か月。その間、いろいろな方からご声援をいただき、また、「草森蔵書」の存在もだんだん世間に認知されてきたようです。最近では蔵書そのものにご興味を持ってくださる方も現れて、先週末、今週末と、作業場を訪ねて来てくださる方もちらほら。ありがたいお話です。
 草森紳一先生の1周忌までに入力を完了できれば! という夢は果たせませんでしたが、ゴールデンウィーク前後を目標にして、さらに作業を進めてまいります。
 となると、そろそろ蔵書の最終的な行方も気になるところ。なにかいいアイデアをお持ちの方、お知恵をお貸しくださると、幸いです。
 さてさて。今日の東京地方は、春先らしく、いい日和。ご近所さんの庭先では、咲き始めたばかりのハクモクレンの花が、太陽の光を浴びてキラキラと輝いています。夜7時からは、関西出身者にはなんともうれしい「探偵!ナイトスクープ」の全国放送2時間スペシャルもあることだし。明るいうちにするべきことはすべて終えて、日本酒でも飲みながら、値千金の春の宵を、たのしむことにいたしましょうかね。

その先は永代橋 白玉楼中の人