崩れた本の山の中から 草森紳一 蔵書整理プロジェクト

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

浮世離れした日々



 あたたかい週末になりましたね。
 金曜日は、いわゆる「13日の金曜日」。土曜日は、バレンタインデー。世間では、浮いたり沈んだりのややこしい2日間だったのではないでしょうか。
 でも、われらが蔵書整理プロジェクトは、着実に前進。金曜日は4名、土曜日も4名のご参加で、412箱、1万7259冊まで進みました。ついに400箱を突破したことを喜び合っているあたり、ちょっと浮世離れしておりますかねえ。
 写真は、そんな中、EMIKOさんから差し入れにいただいたチョコ。一升瓶を模したデザインに(大きさはもちろん、一升瓶よりはずっと小さいです)、大きく「頑張れ。」の文字。写真では見づらいですが、その上には「お前ならできる!」と太鼓判まで。
 う〜ん。
 ちょっと複雑な思いではありますが、がんばらなくては!
 ところで、草森紳一先生の最新刊、『「穴」を探る 老荘思想から世界を覗く』が、河出書房新社から発売になります。マンガ、文学から文化、時事まで、先生が遺された、「穴」をめぐる硬軟織り混ぜたさまざまな文章を集めたもの。生前に構想されていたものが、ここに実現しました。乞うご期待!
 四六判、216ページ、本体価格2,000円。2月19日発売予定。詳しくは、河出さんのこちらのページをどうぞ。

その先は永代橋 白玉楼中の人