崩れた本の山の中から 草森紳一 蔵書整理プロジェクト

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

梅の香に誘われて

 夕方5時。作業を終えて倉庫を出ると、美しい黄昏の空が広がっている。――そんな季節になりました。
 2月に入って、ずいぶんと日が長くなってきました。東京地方は相変わらず寒いですが、木枯らしをついて梅の花もちらほらと咲き始め、春が近いことを思わせます。蔵書整理の作業場の底冷え感も、なんとか峠を越したようです。
 今週は、金曜日4名、土曜日3名のご参加。リスト化された本は、389箱、1万6050冊になりました。季節の移り変わりと同じく、少しずつ、確実に前進。ご協力いただいている方々、ご声援いただいている方々には、感謝の申し上げようもありません。
 ご声援といえば、「東京ピストル」さんのホームページ「退屈男と本と街」さんのブログで、当ブログをご紹介いただき、より多くの方々が読んでくださるようになりました。励みになります。ほんとうに、ありがとうございました。
 春が近いとはいえ、インフルエンザの流行、そしてスギ花粉の来襲。健康には一番、留意しなくてはいけない季節です。みなさん、くれぐれもお体には気をつけて、元気に春を迎えましょう。

その先は永代橋 白玉楼中の人