崩れた本の山の中から 草森紳一 蔵書整理プロジェクト

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

われらが武器は、キーボード!

 今週は、やられましたねえ。
 金曜日、土曜日と、東京地方の天気は荒れ放題。降りしきる雨の中を、パソコンかついで倉庫まで出かけるのは、さすがに気力が萎えかけました。特に金曜日。吹きつける雨風の音が、広い倉庫の天井にこだまして、その寒々とした響きに、わびしさは一層つのります。
 気持ちを立て直すには、仕事に集中するしかない! 陰鬱な雨音に正面から戦いを挑むその武器は、キーボードを叩く音以外にないのです!
 そんな中、大量の中国書と取り組んでいるうちに気づいたのは、どうも中国の書籍は、日本の書籍に比べて冷たいのではないか、ということ。Living Yellow氏の前にうずたかく積まれた日本のマンガ本と触り比べてみると、やはり、明らかに中国書の方が冷たい。
 「これは大発見!」とはしゃいでいると、「紙の材質が違うんだろう」と、Living Yellow氏は冷静なコメント。ウソかホントかわかりませんが、ちょっとたのしい一幕ではありました。
 それはともかく、今週の参加者は、金曜日4名、土曜日3名。おかげさまで、369箱、ついに1万5000冊を突破です。箱数から言っても、冊数から言っても、中間点を超えたことは確実でしょう。
 来週からは、いよいよ2月に入ります。お天気との戦いはさらに厳しさを増すことと思いますが、なんとかしのいでいきましょう。

その先は永代橋 白玉楼中の人