崩れた本の山の中から 草森紳一 蔵書整理プロジェクト

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

ホームページオープン!

 年始のごあいさつにて予告いたしましたホームページ「白玉楼中の人 草森紳一記念館」を、本日、オープンいたしましたので、お知らせいたします。
 草森先生のライフワークであった中国の詩人、李賀が死ぬとき、天帝から「新しく白玉楼という宮殿を建てたので、それを記念する文章を書いて欲しい」と頼まれて天に昇った、という伝説があります。ここから、才能あふれる文筆家が亡くなることを表す「白玉楼中の人となる」という成語が生まれました。
 ホームページの名前は、この伝説から採りました。草森先生の年譜、著作目録、単行本未収録原稿などをご覧いただけます。
 今後、少しずつコンテンツの充実を図っていく予定です。当ブログ同様、ご愛顧のほどをよろしくお願い申し上げます。
 さて、蔵書整理プロジェクトの方は、今週は金曜日4名、土曜日3名のご参加でした。これで350箱、約1万4000冊の入力が完了したことになります。こちらも、焦らずたゆまず、作業は進行中です。
 土曜日の東京地方は午前中に粉雪が舞うなど、季節は厳しさを増しています。作業場の倉庫は、相変わらず寒い! でも、道端には水仙木瓜の花も咲き始めました。「春遠からじ」です。めげずにがんばっていきましょう。

その先は永代橋 白玉楼中の人