崩れた本の山の中から 草森紳一 蔵書整理プロジェクト

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

291箱にて年内打ち上げ。

 年内最後の蔵書目録入力作業。今週は、金曜日3名、土曜日6名の参加で、22箱、約1150冊を済ませました。トータルで291箱、1万1150冊が終わったことになります。残念ながら目標の300箱には届きませんでしたが、ご参加いただいたみなさん、おつかれさまでした!
 今週の「収穫」の中では、「幕末明治人物」の箱から、西郷隆盛関係の本がワンサカ。「穴」関係の箱からは、メーテルリンク『白蟻の生活』(工作舎、1981)や加藤公夫『北海道砂金堀り』(北海道新聞社、1980)など、まことに多種多様な本が! そして、今まで後回しにしていた「マンガ」関連の箱をついに開け始めたことなどが注目されます。
 土曜日は終了後、Living Yellow氏おすすめの台湾料理屋へ移動して、ささやかな忘年会。半年間の苦労をいやしました。
 この蔵書整理プロジェクトは、基本的に有志の方々の集まりで進めているのが特徴。各自、ときには興味を惹かれた本をパラパラと眺めてみたり、思いついたことをネタにムダ話の花を咲かせたり。「仕事」とは違ったゆるい雰囲気の中で、ここまで積み重ねてきたことは、すごいことだと思います。
 来年もまた、少しずつではあっても着実に、前進していけますように。

その先は永代橋 白玉楼中の人