崩れた本の山の中から 草森紳一 蔵書整理プロジェクト

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

2009-04-04から1日間の記事一覧

悔やみも、落胆もしない

1945(昭和20)年2月25日夜、東京は神田、錦町から小川町界隈を、空襲が襲った。このとき、諸橋轍次『大漢和辞典』全13巻(大修館書店)の組版・資材一切が灰燼に帰したことは、出版史上、有名な話だ。当時、同書は第2巻の刊行を目前にしていたが、米軍機…

その先は永代橋 白玉楼中の人