崩れた本の山の中から 草森紳一 蔵書整理プロジェクト

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

「最後の文人」草森紳一は、2008年3月東京の自宅マンションで急逝しました。自室に遺されたのは山と積まれた3万冊余りの本たち。このブログでは、蔵書のその後をお伝えします。

2009-01-31から1日間の記事一覧

上海から東京へ

人が旅をするように、本もまた旅をする。 本が「本」の形になって世に出るのは、製本所を出るときだ。でも、そこから先の旅路はさまざまである。取次、書店を経て、読者の手元へ届くもの。売れ残って、出版社の倉庫に眠るもの。著者の手にわたって親しい人に…

その先は永代橋 白玉楼中の人