蔵書整理プロジェクトの私たち、いや草森さんは本当にラッキーな人!
待ちに待った記念室オープンは、故郷音更町の開町110年と帯広大谷短期大学50周年、それに大学内のオープンカレッジ開講10周年を記念する特別事業として実現した。そんな大切な節目の年に、みんなの努力と草森さんの寅年が重なって……本当に不思議!
11月29日に、帯広大谷短期大学で開館記念セレモニーと記念講演会(講師 椎根和氏)が開催されるというご案内をいただき、一年ぶりに音更を訪問した。子どもたちはこの日はどうしても無理で残念だったが、年末進行の追い込みで超多忙の編集者のなかにも「行けない!」と残念がる人も。でも、遠い北海道の地にもかかわらず東京からの出席者は、蔵書整理プロジェクトの仲間を中心に8名。う〜〜ん、皆なかなかの情熱です。
朝方に雪が降ったらしく、飛行機の窓から見下ろす十勝平原は銀色に輝いている。すばらしいお天気で、気温は0度。空港を出ると、きりっとすがすがしい冷気に包まれた。
空港から大学までは、車で約40分。3時からのセレモニーには、大学や音更町、帯広市の関係者に、弟の英二さんやご友人の姿も。
中川学長が「多くの人がつながる文化の拠点に」と、音更町長も「草森さんの魂が帰ってきた。末永く大事にしていきたい」とごあいさつされて、心の底からありがたく、本当に幸せな本たちと思った。
乾杯の発声は私の役目だったのだが、アルコールではなくて十勝の牛乳の、なんと美味しかったこと!
4時からは、草森さんの友人で、元「hanako」編集長、椎根和さんの講演が始まる。この講演「真の知の巨人」については、次回に。
○草森紳一記念資料室について
寄贈された約3万2千冊は、東中音更小学校(廃校)に保管され、この中から随時2000冊が記念室に展示され、自由に閲覧できる。月によって記念室の開館日時が異なるが、12月は月、水、金の13:30〜17:00。お問い合わせは、帯広大谷短期大学生涯学習センター(0155-45-4600)かhttp://www.oojc.ac.jpまで。